2006年7月12日 (水)

「風と共に去りぬ」を読んで

たまたま僕のかみさんの実家へ遊びに行ったとき、
本棚にしまってあったのを借りて読み始めたのが
きっかけでした。こういう古典はなかなか読む気を
おこさせるきっかけがないものですが、いいきっかけに
なりました。

さすが名作でした。南北戦争を時代背景にスカーレット
オハラが人生に、恋に、結婚にもがき苦しみながらも
強く生きていくさまを描いてます。
スカーレットと「永遠の恋人」だったアシュレと
レットバトラー、そしてスカーレットと
アシュレとアシュレの妻であるメラニーという二つの
三角関係が織り成す人間模様がすさまじい。

1~3月のTBS系のドラマ「白夜行」のなかで、犯人の
少年少女がこの本を読んでおり、刑事役の武田鉄矢が
少女に向かって、「スカーレットオハラのように生きたいのか?」
なんて聞くせりふがありました。でも、実際のオハラは
「白夜行」の雪穂の人生なんてもんじゃない。もっと強烈な
自我をつらぬき、それでいて人のことが分かっていない
子供で、周囲をあらぬ方向へ巻き込んでしまうという
結構とんでもない女です。

新鮮だったのは、日本人にとって見れば奴隷解放の戦争
と捉えている南北戦争について、南部側の視点で描かれている
こと。南部人にとっては黒人はたんなる使役でこき使った
労働力としての奴隷ではなく、家族の一員として密接な
人間関係を築いていた存在であったことがよく分かります。

文庫の巻末の解説を読んで初めて知ったけど、作者の
マーガレットミッシェルにとって本作は処女作で、
たったこの1作しか世の中に残さずに49歳で自動車
事故で亡くなったそうです。

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