「ゲド戦記」を観て
今日は宮崎吾朗監督作品の「ゲド戦記」を観ました。
スタジオジプリの作品は期待感が大きいだけに、しかも
過去に素晴らしい作品が多かっただけに辛い点になり
がちです。「耳をすませば」、「魔女の宅急便」、
「風の谷のナウシカ」、「となりのトトロ」、そして「千と
千尋の神隠し」などは僕の映画ランクの中でも高いところに
ランク付けされています。
そして、今作は、これらの作品に肩を並べるくらいの
クォリティの高い作品だったと思いました。
「人は生きているのでなくて、生かされている。
そして死を恐れるからこそ今、大切にしなければ
ならないものを守り続ける」という悲しいニュースが
続く現在に、最も必要なメッセージが
作品を貫いていました。
生きることにまったく価値を失ってしまい、自分のもう
一つの影におびえる「親殺し」のアレンとその彼を
父親のような暖かさで見守る大賢人ゲド。ゲドは
あくまでも見守る役割を逸脱せず、アレン自身が
ことのあるべきところを悟って成長する姿が胸を
熱くさせます。岡田准一の声も最初のころのアレンの
根暗な感じとよくあっていました。「ハウルの動く城」の
キムタクより百倍よかった。
そして主題歌。この映画の宣伝は余計なメッセージは
なく、ひたすら主題歌がバックに流れるという手法で
主題歌の童謡チックなメロディーを脳裏に焼き付ける
という戦法をとっています。この主題歌が本編では
アカペラでしっとりと歌われるシーンは本当に涙が
出そうになりました。せつなく、つらく、それでいて
自然につつまれた優しさをも感じさせる名シーンだと
思います。
僕らの席の後方で四人家族が見ていました。小3年生
くらいの男の子と1年生くらいの女の子の兄弟でしたが、
果たして彼らがこの話をどれだけ分かるのかなって思って
たけど、映画が終わった直後、彼らが一言、「面白かったね」って
感想を述べていました。年齢を超えて通じるものがあるんです、
この作品には。
今回の評価 ★★★★★(満点つけます)
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